リリプット社からは、HOmの狭軌車両も豊かにラインナップされていますが、樽貨車の外見上のインパクトは絶大です。
本製品を見たとき、管理員室に樽が付いているという興味深い外観に圧倒されました。
ナローゲージ車両には、名車や珍車の類いが多くありますが、本製品の樽貨車は、木曽森林鉄道の理髪車に匹敵する珍車で、1両あるだけでも十分にインパクトがあります。
樽に銘柄が記入されている製品は入手不可能でしたが、本製品を購入できたのは幸いでした。
ドイツにはオリエント急行に併結されたことのある本線バージョンの樽貨車があり、メルクリンHOでも製品化されたことがありましたが、本線バージョンの樽貨車は、二つの樽が仲良く1両の貨車に並んでいるもので、緩急設備(車掌ブレーキ室)はついていませんでした。
本製品は、管理員室と樽が直結した興味深い貨車で、緩急設備の付いた貨車とは趣が異なりますが、混合列車でも貨物列車でもアクセントとなる逸品だと思います。